生命保険の見直し相談
生命保険の見直し相談、カッコよく言えばコンサルティング
ショッピングモールなどにある来店型保険ショップに行く
もしくは、依頼すれば保険会社の営業員が自宅や職場などでも行ってくれます
保険の営業員や農協職員、郵便局などのノルマに付き合い、押しに押され、等など…
よくわからないまま生命保険に加入していた…という方には、画期的なサービスに思えるでしょう
見直し相談に行っても、よく分からない…という事も多々ありますが…
よくわからないまま、生命保険に加入するのも、見直し相談に行っても、よく分からないで加入するのでは、同じことです
見直しの相談をしてるのでしょうから、何かしら目的があるでしょう
掛け金を抑えたい、掛け金が高くなったんだけど…、よく内容が分からないから知りたい、必要な保障が知りたい、仕組みが知りたいなど…
見直し相談について見ていきましょう
見直し相談の大まかな流れ
現状の把握
既に、どこかの生命保険に加入しているのであれば、その生命保険証券を見ながら、現状を把握していきます
誰に、何の保険が、いくら掛けてあって、誰が受け取るか…などを明確に出来ます
これで、今入っている生命保険の良い点や不安な点を確認していくことになります
現状の把握で見えてくるもの
あなたが加入している生命保険の証券を基に見直しを行います
これは、どういう事かというと、あなたの「今、加入中の生命保険を、丸裸にして見せている」という事になります
これまで、ただ単に勧められるがまま、生命保険に加入していた…と言うのであれば、正直めちゃくちゃな生命保険に加入させられている可能性もあります
多くの不安な点が、出てくるものです
上着に、ズボン着ますか(笑)
ちょっと寄り道しますが、服装で言うなら、ジャケットの代わりに、ジーパンを着ている様なものです
ジージャンではありません、ジーパンです
要は、ズボンを履いて、あろうことかズボンを上着として着てるのです
想像するだけで笑えます
誰が見てもおかしいですが、生命保険は、見えません
正直こんな事もありえるのです
よく耳にするのが、「生命保険(死亡保障)と思っていたら、医療保険だった..」です
死亡保障が必要だったのに、医療保険に加入していたのでしょう
医療保険に既に加入しているのに、医療保険を新たに買っていたのでしょう
これこそ、上記のズボンonズボンでは無いでしょうか
見直し相談をする相手は、保険のプロですから、生命保険契約に対して、報酬を得ています
ズボン on ズボンだろうが何だろうが、最終的なゴールは、生命保険の契約が出来れば、良いのです
プロですから、上着に着ているズボンが、おかしいと指摘するのではなく、高額なズボンに、着せ替える事も、やろうと思えば、簡単に出来るでしょう
この相談者は、裸の王様状態です
ただ指摘すると、大半の人は、へそを曲げてしまいます
たかが保険屋に、自分のモノを指摘されるのは、当然嫌なものですし、中には、憤慨する人も、いるのではないでしょうか
だから保険屋が、問題を指摘できずに、こんなケースになってしまう事もあるのです
見直し相談を受けるのであれば、「今入っている生命保険に対して」の少し厳しい指摘を、全て受け入れるくらいの気持ちで行くと、より良い効果が得られると思います
保険屋「お客さん、上着にズボン着てますね(笑)」…
× あなた「なんだと〜!!俺が間違っているというのかコノヤロウ!」
なんて恥ずかしい対応ではなく
○ あなた「えっ…そうなの…知らなかった。それなら、ジャケットにすると、どんな感じで、いくらになるの?」
といった具合の理解と対応が好ましいですね
なかなか、出来ませんけどね
不安な点と、指摘された場合の対応ですが、あなた自身に置き換えて想像してみてください
不安な点を払拭したいのは、山々ですが、アカの他人に自分のモノを指摘されると気分が良くない、のは誰でも同じ事です
これを、自ら相談に行っているのですから、少しの指摘ぐらいは受け入れないと、見直し相談の意味はありませんよ
裸の王様にならないように…
新たな保険商品と比較検討する
だいぶ、寄り道しましたが、
不安だなと思う点を解消できる生命保険商品と比較します
その反面、良い点が少なくなることも頭に入れておくこと。掛け金を抑えるのであれば、保障が下がるのは当然
ここは譲れない、ここは妥協できる、などの自分なりの基準を持つこと
その基準で判断し、新たに加入を検討している生命保険商品のほうが良ければ、乗り換えることになります
生命保険も商品
例えば学資保険は、かんぽ生命(旧郵便局簡易保険)の商品名です
これが良いと思えば、学資保険という名前の生命保険商品を買う事なのです
比較するポイントは、妥協できる点
妥協できない点は、多少掛け金が高くなっても、支払っていく事になるでしょう
だから、妥協できる点を出来るだけ、抑えて行くことが重要です
生命保険商品は、あなたにとって必要な保障に近いものを選んで、購入します
生命保険商品など、最後の最後に選ぶだけです
あなたに、必要な保障は何なのかを見出して行くことが、生命保険の見直し相談です
生命保険商品を選ぶ相談ではありません
気をつけること
見直し相談をする時に必要なのは、現在加入中の生命保険の内容です
なので、最終的には、現在加入中の生命保険と、これから加入を検討している生命保険を比較します
よく分からないまま比較しても、何の意味もありません
良いところばかりを聞いてしまいがちですが、悪いところが隠れている場合があります
特約付の生命保険と、主契約のみの生命保険を比較したり、何かしらモノで言えば、セットと単品、お弁当屋などで言えば、○○弁当とおかず単品を比較している様なものです
何の意味もありません
ちょっと、お弁当の話に、寄り道しますが、お弁当で言えば、白ごはんがあるので、おかず単品だけ欲しい時ってありますよね
そんな時に、おかず単品でなく、お弁当を注文している…これが生命保険であれば、よくあることなんです
要は、白ご飯を持っているのに、また買っているという事
医療保険に加入しているのに、また医療保険に加入してしまう
死亡保障は沢山持っているのに、また生命保険に加入してしまう
これが、多くの方が加入中の、生命保険の現状かもしれません
よくわからないまま、だから同じモノを、いくつも持っていたり、要らないものを買っていたりするのです
ここでは、何が言いたいのか
唐揚げ弁当で言うならば、唐揚げ弁当と、唐揚げ単品の金額を比較して選ぶなと言うこと
弁当と単品を比較すると、弁当が高くなるのが当然です
ただし、ご飯が必要ならば、弁当を注文する必要がありますね
ご飯が必要なのに、金額だけ見て単品を注文しますか?
それは、無いはずです
生命保険に置き換えて言うと、生命保険と医療保険のセットと、生命保険のみの金額を比較して選ぶなと言うこと
生命保険&医療保険と、生命保険のみでは、どちらが高くなるかは、こういう風に書けば、分かります
しかし、実際は、このような比較で金額の安い生命保険のみを選んでしまっているのです
つまり、全く違うものを比較しているのに、掛け金だけを見て選んでいるのです
ご飯がないので、唐揚げ弁当が欲しいのに、唐揚げ単品を注文し、唐揚げ弁当を注文したつもりになっているのです
いざ、食べる時に「あ、ご飯が無い…」「あ、間違えた」といった具合です
生命保険なら、「あ、保険がない…」では済みません
「あ、保険がない…」は、「遺族の生活費がない…子どもの教育資金がない…葬儀費用がない…」と言うこと
必要なものを揃えようとしているのに、ただ金額の安いモノを選んでしまって、また見直す必要がある…
これが、生命保険の見直しの現状かもしれません
見直し相談でやること
○ 必要な保障額を明確にすること
○ 妥協できる点・できない点を決めること
○ 妥協した点の保障が不足していることを理解すること
○ 目先の掛け金だけで、生命保険を選ばないこと
○ 間違っても、単品とセットを比較しないこと
こんな感じです
分からないままに、単品とセットを比較してしまうケースは、良くあります
今回は、この意味のない比較に、スポットを当ててみました
比較にならない、間違った比較に、気をつけてくださいね
もし、見直し相談に行く場合、参考になれば幸いです